泊数別の容量・個数と選び方を解説
「家族5人なら100Lで足りる?」「スーツケース1個と2個、どちらが楽?」。大人2人と子ども3人で旅行すると、人数だけでなく、子どもの年齢や移動手段によっても荷物の量は変わります。
この記事では1泊2日から1週間までの容量の目安と、子連れで運びやすいスーツケースの組み合わせを整理します。
結論から言えば、家族5人分を大きなスーツケース1個に詰めるより、70〜100Lクラスをメインに、35〜60Lクラスを必要に応じて組み合わせる方が扱いやすい場合が多いです。特に小さい子がいる家庭では、両手を自由に使えるかどうかも大切な判断材料になります。
家族5人の目安は、2泊3日で合計90〜130L、3泊4日で120〜170L、4泊5日で150〜210Lです。 3泊4日なら「74〜80L+50〜60L」の2台構成が候補。車で移動するなら少し余裕を持ち、飛行機では預け入れサイズと重量も確認しましょう。
これらは大人2人・小さな子ども3人を想定した荷造り計画用の試算です。メーカーや航空会社が定める5人家族の必要容量ではなく、季節・おむつ・洗濯の有無で増減します。
家族5人のスーツケースは何L必要?泊数別の目安一覧
まずは旅行日数ごとに、家族5人の荷物を収納するための合計容量を見てみましょう。「120L必要」といっても120Lのスーツケース1台を買うという意味ではありません。例えば75Lと50Lの2台なら合計125Lです。
| 旅行日数 | 家族5人の合計容量 | ケースの組み合わせ例 | 選び方の目安 |
|---|---|---|---|
| 1泊2日 | 60〜90L | 60〜75L×1台+手荷物 | 着替えを厳選 |
| 2泊3日 | 90〜130L | 75L+20〜40L | 小物用を分ける |
| 3泊4日 | 120〜170L | 75〜80L+50〜60L | 2台が扱いやすい |
| 4泊5日 | 150〜210L | 90〜100L+60〜80L | おむつ・予備服を考慮 |
| 5〜6泊 | 190〜260L | 90〜100L×2台+手荷物 | 洗濯できれば削減可 |
| 7泊前後 | 230〜310L | 90〜100L×2台+50〜70L | 現地洗濯や配送も検討 |
※成人2人・子ども3人(未就学児を含む)を想定した独自の荷造り目安です。ケースの容量は公称値で、荷物が実際に収まるかは形状・内装・詰め方でも異なります。「組み合わせ例」は目安範囲の一部をカバーする例であり、すべての上限に対応するものではありません。
「100Lのスーツケース1個」だけで足りる?
1泊2日なら候補になりますが、2泊3日は荷物を厳選する必要があり、3泊4日では不足する可能性が高まります。おむつ、着替えの予備、季節の上着、水着、子ども用の靴を入れると、見た目よりも早く満杯になります。
一方、現地で洗濯できる旅行や、着替えを少なくできる夏の短期旅行では、目安より小さな容量で済むこともあります。
5人家族の容量を計算する方法|大人と子どもを同じ10Lで数えない
スーツケース選びには「1人1泊10L」という一般的な目安があります。ただし、家族5人全員を単純に大人として計算すると、子どもの服が小さいことを反映できません。反対に、小さい子の荷物は、おむつや予備の着替えが増える点を見落としがちです。
1泊分
1泊分
1泊分
1泊分
1泊分
合計38L × 泊数 + 共用品・予備・お土産用の余裕
3泊4日なら、約140Lから考える
例えば「38L×3泊=114L」に、洗面用品・充電器・おむつなどの共用品と予備スペースを約25L加えると、合計約139L。これが3泊4日で130〜150L前後から検討する一つの考え方です。
子どもが成長して服や靴が大きくなれば、大人と同程度の容量が必要になる場合もあります。逆に洗濯設備があれば、泊数に比例して服を増やす必要はありません。
おむつ・ミルク・冬服・水着・タオル・予備の靴などを持参する場合。
ホテルの洗濯機を利用できる、現地で消耗品を調達できる、圧縮ケースを使う場合。
家族5人の旅行はスーツケース1個・2個・3個のどれが正解?
「大きければ1個で済んで楽」と考えがちですが、ケースを1台に集約すると重くなり、空港の重量制限やホテルの移動で不利になる場合があります。子どもが3人いるなら、容量だけでなく親が何本の手で荷物を運べるかも重要です。
荷物を最小限に
重さを分散
移動時の手間は増える
1台:1〜2泊で荷物を減らせるなら便利
車で宿まで直接移動できる場合や、着替えが少ない短期旅行なら、70〜100Lクラス1台とリュックにまとめる方法があります。ただし1台に詰めすぎると重量超過や持ち上げづらさにつながります。
2台:最もバランスを取りやすい
例えば75Lと55Lなら合計130L。片方に大人の服、もう片方に子どもの着替え・共用品を分ければ、ホテルで「どこに入れた?」となりにくいのも利点です。
3台:長期滞在では有効でも、移動負担に注意
荷物が200Lを超える旅行では、3台に分散する選択肢があります。ただし、親2人がスーツケース3台を転がしながら幼児と移動するのは大変です。ベビーカーや機内持ち込み荷物がある場合、宅配サービスや現地洗濯も検討しましょう。
泊数別おすすめのスーツケースの組み合わせ|親が運べる構成を選ぼう
2泊3日:75L+20〜40Lを基準に
大きめのケースに5人分の着替えをまとめ、小さなケースやボストンバッグに子ども用品を分ける構成。ケース1台を減らしたい車旅行なら90〜100L級1台に手荷物を追加する方法もあります。
3泊4日:75〜80L+50〜60Lが有力
家族5人で比較的使い勝手がよいのが、メインケース1台と中型ケース1台の組み合わせ。子どもの服と大人の服を分けてパッキングし、よく使う物は手持ちバッグに残すと取り出しやすくなります。
4泊5日〜1週間:100L+60〜100L、洗濯できるなら減らす
4泊5日なら100Lと60Lで合計160L。冬物が多い・おむつを多めに持つ場合は、もう少し容量に余裕を持たせた方が安心です。5泊以上になると、ケースを追加する前にホテルの洗濯機とコインランドリーを確認すると、移動が楽になることがあります。
なお、100L前後を1台に集中させると重量が重くなりやすいため、航空機利用では実際の重量計測も重要です。
家族旅行向けスーツケースの容量を比較|52L・60L・74L・100L
家族旅行で組み合わせを考えやすい、実在する4つのモデルをメーカー公表仕様で比較しました。いずれもスーツケース自体は大人1人の旅行日数目安で販売される製品ですが、この記事では家族全員の合計容量としてどう組み合わせるかを重視しています。
| モデル | 容量 | 本体重量 | 外寸3辺合計 | 家族旅行での役割 |
|---|---|---|---|---|
| ace. パリセイド3-Z 06914 | 52L | 約3.9kg | 133cm | 子ども用品・2台目 |
| ACE クレスタ2 06937 | 60L | 約3.8kg | 138cm | 2台目・荷物多め |
| ace. パリセイド3-Z 06915 | 74L | 約4.7kg | 147cm | 短期〜中期のメイン |
| ace. パリセイド3-Z 06916 | 100L | 約4.8kg | 156cm | 長期のメイン |
出典:各メーカー公式商品ページ。重量はケース本体の値であり、中身を入れた重さではありません。価格・在庫・仕様は変更されることがあります。
家族5人の旅行で検討したいスーツケース4モデル
ここからは、サイズごとに特徴を整理します。特定のモデルを購入すれば家族5人分が必ず収まるわけではありません。すでに持っているケースとの組み合わせを考えながら選んでみてください。
ace. パリセイド3-Z 06914|52L

家族旅行での使い方
家族5人で2台に分けるなら、子どもの着替えやタオルをまとめる「2台目」に向く容量。52Lだけで5人分をまかなうのではなく、75〜100Lクラスと組み合わせる考え方が現実的です。
選びたい理由:収納スペースの役割を分けやすい。ストッパー付きで移動時にも扱いやすい設計です。
正確な仕様・販売状況はメーカー公式の商品ページで確認できます。
ACE クレスタ2 06937|60L

家族旅行での使い方
52Lよりひと回り余裕がほしい方に。おむつ、子どもの予備服、旅先で増える小物類を分けて収納すると、必要な物を探しやすくなります。
選びたい理由:キャスターストッパーを搭載し、外寸3辺合計は138cm。大きすぎない補助用として比較しやすいモデルです。
正確な仕様・販売状況はメーカー公式の商品ページで確認できます。
ace. パリセイド3-Z 06915|74L

家族旅行での使い方
74Lは家族5人の「メインケース」にしやすい容量。52Lや60Lと組み合わせれば合計126〜134Lになり、3泊4日を想定した荷物の分散にも使えます。
選びたい理由:静音双輪・キャスターストッパー・ダイヤル式ロックを備えます。1台に重さを集中させない組み合わせが使いやすいです。
正確な仕様・販売状況はメーカー公式の商品ページで確認できます。
ace. パリセイド3-Z 06916|100L

家族旅行での使い方
100Lでも家族5人の連泊を必ず1台で収められるわけではありません。60Lと組み合わせた合計160Lなど、重量と持ち運びやすさを見ながら分散するのがおすすめです。
選びたい理由:メーカー公表の3辺合計156cm。ANAの一般的な158cm制限に近いため、外寸や航空便の条件を購入前に確認してください。
正確な仕様・販売状況はメーカー公式の商品ページで確認できます。
無印良品の「バーを自由に調節できるハードキャリーケース」にも36L・75L・105Lなどのサイズがあります。2026年仕様はダイヤル式ロックや車輪ストッパーを備え、無印良品の公式ラインナップで比較できます。メーカー公式価格は36Lが22,900円、75Lが31,900円、105Lが38,900円(2026年10月確認時点)。
家族旅行ではブランド名よりも、必要な容量・重さ・預け入れサイズ・車に載るかを優先してください。
飛行機で家族旅行をするなら「容量」よりもサイズと重量を確認
スーツケースの「L(リットル)」は収納容量ですが、航空会社が確認するのは主に外寸・重量・個数です。「100Lだから無料で預けられる」とは限りません。キャスター・ハンドルを含む外寸で判定されます。
| 航空会社(国内線) | 一般的な無料・有料の基準 | サイズ条件の目安 | 購入前の確認先 |
|---|---|---|---|
| JAL | 一般席:1人合計20kgまで無料。個数制限なし | 50×60×120cm以内 | JAL公式 |
| ANA | エコノミークラス:1個23kgまで、原則2個まで無料。運賃による | 3辺合計158cm以内 | ANA公式 |
| Peach | 運賃タイプにより受託手荷物が有料/無料枠あり。通常20kg/個 | 3辺合計203cm以内(通常) | Peach公式 |
| ジェットスター | 受託手荷物は基本的に別途購入。国内線は15kgから重量枠を選択 | 重量枠・長尺物などの条件も確認 | ジェットスター公式 |
2026年10月時点で確認した各社の一般的な国内線規定です。搭乗日・クラス・運賃タイプ・年齢・機材・共同運航便などで異なる場合があります。特にANA国内線の条件は以前の「合計20kg」という説明とは異なるため、予約済みの運賃条件を優先してください。
一例の100Lケースは3辺合計156cm。ただし、運航機材や航空会社の各辺制限も確認。
中身が20kgなら合計24.8kg。容量に余裕があっても、許容重量を超える場合があります。
小さい子どもがいる場合はベビーカーの扱いも確認
JALは旅行中に使うベビーカー、ゆりかご、チャイルドシートを無料で預かる案内があります。ANAにも幼児用品に関する規定があります。ただしスーツケースとは別の荷物として扱う条件や座席を持たない子どもの無料手荷物枠は確認が必要です。
またモバイルバッテリーはスーツケースに入れて預けず、航空会社の規定に従って機内持ち込み手荷物で管理しましょう。
子ども3人との旅行を楽にするパッキング術
1.人別より「使う場面別」に分ける
スーツケースを開いたとき、5人分の服が重なると探すだけで疲れます。大人用・子ども用を色違いの収納ポーチに分けるほか、「初日の服」「お風呂セット」「着替えの予備」など場面別に分けるのも効果的です。
2.子どもの予備服はスーツケースの外にも1組
移動中の飲みこぼし、汗、トイレの失敗などに備えて、子ども用の着替えを手持ちリュックへ。預け入れ荷物を受け取る前でも対応できます。おむつやおしりふきも移動時間分を分けて持つと安心です。
3.おむつは泊数分すべて持つか、現地調達するか決める
おむつの必要枚数は年齢・個人差によるため、普段の使用枚数から計算してください。ホテル近くで購入できる場合は、移動中と初日分だけ持参し、残りを現地調達する方法もあります。
4.お土産スペースを最初から残しておく
行きでスーツケースが満杯だと、帰りにお土産や濡れた衣類が入りません。余裕を持ったパッキングに加え、たためるサブバッグがあると帰路の荷物整理にも使えます。
海やプールに行く旅行なら、濡れ物を分けられる袋も用意すると便利です。沖縄発の旅行や冬の本土旅行では、現地の気温差に合わせた上着も考慮しておきましょう。
家族用スーツケースを買う前に確認したい5つの注意点
購入前のポイント:「3〜5泊向け」「7〜10泊向け」というメーカー表示は主に1人の旅行を想定しています。家族5人で同じ泊数に使えるという意味ではありません。
家族5人のスーツケース選びでよくある質問
Q.家族5人で2泊3日なら何L必要ですか?
大人2人と小さい子ども3人なら合計90〜130Lを一つの目安に。75L+36Lなら合計111Lです。おむつや冬服が多ければ少し余裕を持たせましょう。
Q.家族5人の3泊4日に100Lのスーツケース1個で足りますか?
荷物を相当減らせる場合を除くと、余裕が少ない可能性があります。3泊4日なら合計120〜170Lを基準に、75L+50〜60Lなどの2台構成を検討するとよいでしょう。
Q.大きなスーツケース1個と中型2個ならどちらがおすすめ?
子連れで飛行機に乗るなら、重さを分散できる中型2個の方が扱いやすい場合があります。一方、徒歩移動が少なく車で直接宿へ行く短期旅行なら大型1個も合理的です。
Q.小学生と未就学児では必要な容量が違いますか?
違います。服のサイズが大きくなると衣類の容量は増えます。一方、年齢が上がるとおむつや予備用品が減る場合もあります。お子さんの年齢に合わせて見積もり直してください。
Q.家族5人ならスーツケースは何個用意すべきですか?
2〜4泊なら2個を基本に考えると、容量と持ち運びやすさのバランスを取りやすいです。1泊なら1個、長期滞在なら2〜3個や宅配・現地洗濯も選択肢です。
Q.100Lのスーツケースは飛行機で無料で預けられますか?
容量だけでは判断できません。外寸・重量・個数・航空会社・運賃の条件によります。購入前に利用便の公式規定を確認してください。
家族5人のスーツケースは「合計容量」と「運べる個数」で選ぼう
2泊3日なら合計90〜130L、3泊4日なら120〜170L、4泊5日なら150〜210Lが小さい子ども3人を含む家庭の荷造り目安です。3泊4日は「75L前後+50〜60L前後」の2台を基準にすると考えやすくなります。
大きなケースを1つ買う前に、子どもの年齢、旅行日数、現地で洗濯できるか、車や飛行機でどう運ぶかを確認してください。スーツケース選びの正解は、数字上たくさん入ることよりも、家族全員が無理なく移動できることです。