近年、不安定な社会や環境情勢を受けタワーマンションから一戸建て住宅へ需要がシフトしつつある。そこで手軽に即入居も可能な建売住宅を購入する際にチェックすべきポイントをご紹介したいと思う。
人生における最大の買い物である住宅購入、後悔しないように事前にチェックしましょう。
2020年に新築一戸建てを購入した筆者が解説します。
この記事を読んでほしい人
- 建売マンション・一戸建ての内覧する際のチェックポイントを知りたい
- 住宅購入で後悔したくない
目次
なぜ住宅を購入したいのか理由をハッキリさせる
私もそうでしたが、一戸建て住宅を購入する際に色んな物件を見てあれも良いこれも良いねと話している内に当初の軸がブレてしまう事があります。あなたのご家庭ではなぜ一戸建てが必要なのか、ほしいのかハッキリさせるべきです。軸がブレてしまうとノリで決めてしまい誤った選択をしてしまう可能性もあります。
良くご家族と話し合いじっくり考えましょう。
業者選びについて
「仲介業者」ではなく「売り主」の物件を選ぼう
WEB広告やチラシなどの問い合わせ先が売り主になっているという事はその後の連絡も取りやすく、自社製品の事ですので知識を持っている営業マン多く、真摯に対応してくれるはずです。
また、みなさんは「仲介手数料」という言葉を耳にしたことがあると思います。私の担当営業マンがこっそり教えてくれましたが仲介業者から購入すると住宅に関しても実はいくらか手数料が発生しています。しかし私の場合、一戸建て建売住宅を20軒以上内見・見積もりを取りましたが、見積書などには明記される事はありませんでした。
土地の仕入れ・施工・販売・アフターフォローまでひとつの業者が行っているのが望ましい
土地の仕入れから施工・販売・アフターフォローまで一貫してひとつの業者が行っているのが望ましいです。
・土地の仕入れ:住まいの利便性を考慮した地域選びになっていることが多い。そもそも建売を作る業者は土地の仕入れで個人に比べ有利です。また施工前に地盤・地質調査を行っている事が多く安心できる。
・施工・販売・アフターフォロー:施工部門と営業部門との連携が取れている事で住宅に対する責任感も強く、引き渡し後も真摯な対応をしてくれる。面倒な書類関係も業者が用意してくれる。
建売住宅の保証について
保証についてもしっかり確認しておきましょう。一般的に一戸建ては5〜10年置きにメンテナンスが必要と言われています。私は木造瓦葺き屋根を購入しましたので5年置きに床下などのシロアリ対策と10年置きに屋根の状態確認などを業者が行います。私の購入した業者は有償メンテナンスとなりますが継続して見てもらう事で最大35年間の保証があります。
それだけ業者が責任を持って向き合ってくれている姿勢も伝わります。
内覧でのチェックポイント
内覧ではついついテンションが上がってしまい大切な所を見逃してしまった。なんて後悔がないように冷静に細かくチェックしていきましょう。
駐車スペース、面する道路
クルマが必須な地域にお住まいの方は必ずチェックしてください。駐車スペースの幅・奥行き・駐車のし安さ。また駐車場と面する道路の幅は充分か?(6mあれば充分)
日々の生活に直結しますのでとても重要です。
水はけ(庭・駐車場)排水はしっかり考えられているか
近年、集中豪雨・ゲリラ豪雨のように短時間に大量の雨が降り道路が冠水してしまう事があります。住宅も同じで適切な排水設計がされているかチェックします。
素人目線ではありますが、敷地内に排水マスがあるかどうか見てください。可能であれば大雨の翌日に現地を見に行ってみるのも良いかもしれません。
屋根からの排水はしっかり地上まで取れているか、排水パイプの向きは問題ないかもチェックしましょう。20軒以上の建売住宅を内見してきましたが駐車場のど真ん中に水が流れるような作りの所もありました。生活に大きな支障はないとは言えせっかくの「一戸建て」ですから妥協はしたくないですよね。
キッチン・浴室・洗面台・トイレなどの水回り
よくトラブルが多いのは水回りと聞きます。浴室・トイレ・キッチンの床材や壁材は防水性の素材かどうか。水漏れはないかなどチェックしましょう。またキッチンや脱衣所の収納は充分か、室内物干しスペースは充分かなども大切ですね。
個人的にはキッチンのパントリーは必須だと思います。たくさん収納できるという面もありますが突然の来客でもとりあえずパントリーに隠せるためスッキリした状態でお迎えできます。
フローリング
内見の際はスリッパで案内されることが一般的なため実際住み始めてからフローリングの感触が合わなかった。という方もおりましたので必ず触って確認しましょう。また色は部屋の明るさ、角度でも見え方が変わるのでご注意ください。
玄関周り
玄関の広さ、靴箱収納は充分か、子育て世代であればベビーカーを仕舞えるスペースはあるかなどチェックします。
コンセント
とても重要なチェックポイントになります。建売住宅はプロの手によって基本的に快適な設計がされていますがコンセントの位置は足りているか、必要な場所にあるかどうか確認しましょう。この時ついでにテレビ線の位置も見ておくと購入後の家具の配置イメージもつきやすくなります。
庭や駐車場のコンセントの位置確認も忘れずに行います。外の照明やバーベキューなどで電気を使う際をイメージし適切な位置にあるかチェックします。
窓の外
隣の家が隣接している場合、窓の外は必ずチェックします。外から中が丸見えになっていないか、高い建物はないか、日当たりは充分か、西日はどこから入るかなど。
外に物干しスペースがある場合はそこの方位もチェックすべきポイントです。北向き以外が望ましい方位になります。
ドア
ドアを開けても充分なスペースがあるか。家具を配置した時に引っかかたりしないか調べましょう。ドアの材質、気密性はしっかりしているかも見ておきます。
まとめ 建売住宅は基本的にしっかり作られている
建売住宅を購入する際のチェックポイントは意外とたくさんありますが、後悔しないため1番の判断材料はご家族・ご自身の「住みやすさ」「納得できる」かが重要だと思います。建売住宅は安いから質が低いなどとしばしば言われますがそんな事はありません。業者・ハウスメーカーがしっかり考え作られています。住宅の質に関しては施工を委託される業者の現場監督など個人レベルで異なる為、住宅一つ一つに個体差があるのも事実。しかしそれは注文住宅でも同じ事です。ちなみにセレブの住宅に対する悩みは「トイレまでが遠い」「プールがすぐ汚れる」などのようです。笑っちゃいますよね。どんなにお金を掛けても結局のところ悩みは尽きません。パーフェクトな家はない、これなら納得できる・満足できると割り切る事も大事だとワタシ個人は感じています。
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